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「法律」と「自分の判断」のかかわり方

大学で法学部を卒業して社会人になり11年が経ち、新規ビジネスを立ち上げる中で、自分と法律のとらえ方を考えた。

2~3年前に「法律の外側」という概念を村上龍の小説かエッセイで目にしてからずっと引っ掛かっていた。

今までの人類の積み重ねによる法律を尊いものと思いながら、あくまでも今の法律は過去の中での最適の文言であるという事に留めるべきではないだろうか。
法律に違反しないから正しい、法律に違反したら落伍者というのは、大方有っている可能性もあるが自分の判断基準にすると見識を狭めることになりそうだ。
なぜなら、そこには「自分」という価値判断の基準がないからだ。

「自分」の判断基準を「法律」と照らし合わせながら行動していくことこそ法治国家の中での最善の行動になるだろう。その為にも法律や判例を学んで、知識を得ておくことは大切だと思う。

「海賊の経済学」という本の中では、海賊行為で営利を追求していった結果が、当時の商戦や海軍よりも、民主的な海賊が出来上がったという大変興味深い内容だった。
アダムスミスのいう「見えざる手」により、個人の利益を追求することが、結果的にユーザーにとって良い選択肢をもたらすというものだ。

昨今誕生したブロックチェーン技術によるビットコインも、国家を信用しない人がビットコイン推進者に多いが、結果的に行動のログを不可逆的に残せるために税金に利用されるというパラドックスに繋がっていく。

新しい技術や、世間的に悪いと思われていることが、世の中の発展につながる可能性もあるので法律の中で良し、悪しを判断するのではなく、もう一つ外のレンジから法律を一つの信頼できる叡智として捉えて判断をしていくことがとても大切に思う。

banananaba

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