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書評 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている 著者ふろむだ

衝撃的な本だった。

自分では何となくわかっているような、曖昧に理解していた「錯覚資産」が、体系的に理解する事が出来た。何よりも実践することが大事な本だと思う。無意識が悪気はなく意識を書き換える事を利用する事で、自分は事実から判断することができて、人を無意識でコントロールすることができるようになる。

会社の認識 実力タイプ<錯覚力タイプ

よりよいポジションや成長のチャンスを手に入れられる。そうすると錯覚で機会を得て、実力を伸ばすのが一番の近道で正攻法である。①錯覚資産を活用→②環境を得る→③実力を伸ばす→④成果を出す→①錯覚資産をさらに手に入れる。このループを繰り返す事で、より良い仕事を手に入れている人が周りにいないだろうか?

匿名のメリット

実名で書くと、無意識のうちに対面や人間関係に配慮してしまって、うそをついている自覚なしに、文章の中にたくさんのウソが混じる。

ハロー効果

ハロー効果≦認知バイアス≦心理学の概念

ハロー効果とは、halo(後光)のこと。以下5つのポイントで人々はハロー効果を除去できない。①直観的に正しいと感じる事が正しいとしか思えない。②直観的に正しいと思える行動をした方が気持ちいい。人間は、正しいほうではなく、気持ちがいいほうを選ぶ生き物③SNSでもリアルでも、「直観的に正しいと思える間違ったこと」を言うと、人々に共感され支持され、交友関係がうまくいく。④「直観的に正しいと思える間違ったこと」を言ったほうが、自己保身に都合が良い。組織内上から下まで、競争相手もハロー効果に汚染されているので、不利にならない。⑤ハロー効果による錯覚は、権力者にとって、都合がいい。「地位が高い、実績がある」と発言が全体的に優れていると錯覚が起きる。しかし、ふろむださんが言うように、自分の判断を間違えない為には、徹底的に上記ハロー効果を除去して人生を考えなくてはいけない。

錯覚資産の活用法

いろんなことに、小さく賭ける。そしてたまたま成功して、ハロー効果を手に入れられたら、そのハロー効果を使ってより良い環境を手に入れる。数字というのは、瞬時にハロー効果を生じさせる。本屋書く事や講演をすると「ハロー効果」を作り出すのに効果的だ。「わらしべ長者の戦略」をやっていく。注意しなければならないのは、成功者は、「自分のやり方が正しかったから成功したのだ」というフリをした方が、圧倒的に得。ということ。ビジネス書を出している人は上記戦略で書いているという事を知ったほうが良いと思う。そんなビジネス書を読むより、サイコロを振る回数を増やすことに時間を使った方が断然、成功率が高くなる。「運ゲーだけど、当たると、確率が上がる運ゲー」ということ。

コントロール

人間は、コントロールしたいという、強い欲求を持っている。コントロールできると、より幸せで、健康で、活動的になる。コントロールしたいから、コントロールしている。運はコントロールできないが、運の運用はコントロールできない。
人の思い浮かびやすさをコントロールすることで、自分に都合のいい志向の錯覚を起こさせることが出来る。

デフォルト値を選ぶ

人間は判断が困難な時、自分で試行するのを放棄して、無意識のうちに、デフォルト値を選んでしまうことが多い。転職か会社にとどまるかも同じ。二重の錯覚が有る。①最適な選択肢ではなく、デフォルトの選択肢を選んでしまう。②そして①の選択肢をデフォルト値効果ではなく、別の原因によるものだと考えてしまう。その為、現状維持にバイアスがかかっていることを自覚して判断をしなくてはいけない。判断が難しい時こそ、直感はアテにならない。だから、判断が難しい時は思考の粘り強さが決定的に重要になる。

Webマーケティングと一緒で、PV数とCVR数を伸ばさなくてはいけない。CVRが1/10でも、PV数が10倍ならコンバージョン率は同じ。「時間」という資源をPV向上とCVR向上のどちらにどれだけ投資するかという、投資戦略の問題。サイコロを振る回数=PV数の絶対数を増やさない事には、成功確率はなかなか上がらない。まだ、CVRが低くてもじゃんじゃんPVを、増やしてしまう戦略の方が、結局、効率がいい。

悪魔の奴隷から解放される


ブラック企業で安い給料でつまらない仕事だと、つまらない仕事→やりがいのある仕事と脳の無意識部分で変換して辻褄を合わせようとする。こうして安月給で働く社畜が作られていく。現実世界の敗者が、自分の脳内世界で価値評価を捏造し、脳内世界で密かに復讐を遂げる。自分より優れた人に会ったら、その人を使って自分が利益を得る方法を考える。

「好き嫌い」「メリット」「リスク」がある時に、脳は好き嫌いが矛盾しないように他のすべての数値が変化して辻褄が合うようになっている。自分が好きなこと、嫌いなことには上記変数値が反応してしまっていることを常に意識しなくてはいけない。こと、自分の判断においては。好感度の高い人はファンにとって、大したことがなくても「とても面白い」と知覚される。その為、現実に換金可能な資産にしてくれる。

ヒューリスティック

利用可能性ヒューリスティック

すぐに思い浮かばない情報は、無視して判断を行なってしまう。判断に必要な情報が欠落していることに気がつかないという点が、非常に危険。

感情ヒューリスティック

好きなものはメリットだらけでリスクがほとんどなく、嫌いなものはメリットがほとんどなくリスクだらけと思い込む認知バイアス。

まとめ

「一貫性」「原因」「結論」の3つを人の脳は過剰に求める。プレゼンテーションや売込みにはこれが分かりやすいように落とし込むことが大事だとわかった。

banananaba

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