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書評ファイナンス思考「朝倉祐介」

この本の理解のためには最低限の財務知識は必要になる。

PLはすごく考えられたシステムだが、それを完璧な指標ととらえず、何が足りていないかを教えてくれる一冊です。

ファイナンス思考では、PL上で伝わらない「長期視点」をきちんと株主に伝える必要が有るし、伝えられないと苦しくなる。又はファイナンス思考を理解してくれない人には出資をしてもらわない方が良いとも取れる。Amazonの例では、顧客への価値提供と株主価値の向上は長期的に一致する事をお互いに分かり合えている素晴らしい例だとも言える。MBOというとタリーズや幻冬社を思い出すが、理念のある会社が株主からの評価と成長戦略が一致しない事で行うイメージがあるが、最近のテスラのMBOも上記のように株主とのファイナンス思考の共有が上手くいかない事による決断ではなかったのかと思われる。

会計基準は3つあり、「JIGAAP」日本の会計基準、「USIGAAP」米国の会計基準、「IFRS」欧州を始めとした国際会計基準の3つがある。日本の会計基準「JIGAAP」はのれんに向いていない。

日本は経済成長率10%以上が1955〜1973年まで続いた。1968年には西ドイツを抜き世界第2位へなった。それから30年でTOPIX の成長は横ばい、比較してアメリカのS&P500は8倍以上に成長していった。この状況に現状のままの延長戦では成長がないということを踏まえながらファイナンス思考を実践していくことが重要だと思う。

banananaba

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