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書評 完全教祖マニュアル 著者 架神 恭介 、 辰巳 一世

題名から読むかどうかを迷った上に、本屋で買いにくいのでKindleで読了。

宗教はマイナスイメージ(勧誘とか嫌なので)しか持っていなかったが、むかし引越会社で働いていた時になぜか宗教や風水、占いや変な水を飲んでる人でお金持ちが多く(貧乏な人もたくさんいたが)宗教とビジネスの関係性は気になっていた。

この本ではビジネスに活かせる事が笑いながら学べた。

教祖の役目=人々をハッピーにすること。

これは社会起業家と同じだ。

宗教を作るには「何かを言う人」と「何かを信じる人」が必要で

何かを言う人→サービスを作る人

何かを信じる人→サービスを必要としている人

と捉えることが出来る。

また、下記らへんが色んな会社に当てはまると思う。

・神は困っていることを肯定する存在→会社理念

・突発的な奇行をすることが必要。→社長の思い切った行動

・発信をしていく。→インフルエンサー

・大衆に迎合する。→誰でもわかる言葉

・極限まで簡素化された教え、と現世の利益(例 神社への参拝、お守り)→バカでもわかる行動とメリット

その為に朝礼をしたり、社員証をつけたり、会社によっては理念を音読させられたり。繰り返し理解させることを徹底させるのは企業、組織、団体、宗教でも変わらず大事なことが分かる。

また面白かったのが新興宗教→頭から疑う。科学→無条件で信じる。

これが自分にも当てはまり、科学と聞くと信じる回路が出来上がっている。科学も宗教と同じように自分で実験もせず信じてるだけなのかもしれないと感じた。

セミナーや有料なアカデミアな場でも、お金を払うから何かを得られると考え、無料だと騙されないようにしよう。という考えが働く為、同じ内容でもインプットが変わる気がするし、お金を払った=価値が手に入るもの。と自分の中で折り合いを付けようとしているのだろう。

宗教の寄付も、それにあたるので

以下本文引用

・お金であれ 、行為であれ 、人は何かを犠牲にすれば 、その分何かを得られる。

・まず簡単なのは 、彼らの名誉欲を刺激することです 。彼らがたくさん寄付をすればするほど教団の中で一目置かれるような 、そんなシステムを作り上げましょう 。ある程度の財力と 、しっかりした信仰がなければ寄付はできませんよ 」などのように 、寄付できることをむしろ信者の特権とするのです 。

・正しい信仰があれば経済的にも豊かになれる 」という考え方があるため

・信者一人一人の経済力を高めることは非常に有効です。真面目に信仰すれば勤務態度が良くなり 、努力も惜しまなくなり 、勤労意欲がメキメキ湧いてくるような 、そんな教義を作れば良いので

という事は、ビジネスでも皆が儲かる仕組みを作って、それが喜んで再投資される仕組みを作ると回っていくだろう。教祖になると言うことは、サービスを作る新規事業と同じで、参加者ステータスの強化にお金を払うことができれば良いのだろう。

本質的にビジネスも宗教も変わらないところ多く、楽しく学べる1冊でした。

新規事業、Webのサービス設計をする人には参考になる内容だと思いました。

本の内容を、落とし込みながら下記のように考えてみた。

教祖=何かを言う人→サービスを作る人

信者=何かを信じる人→サービスを必要としている人

教祖の役割=サービス提供者の役割

人々をハッピーにすること。

神は困っていることを肯定する存在

→世の中の困っていることをサービスとして提供するから信者=ファンが増える。

突発的な奇行をすることが必要。

→革新的と思えるサービスを提供

発信をしていく。

→マーケティングする

大衆に迎合する。

→分かりやすいコピー、UXにする。

極限まで簡素化された教え、と現世の利益。例えば神社への参拝、お守り

→分かりやすいUI

「一回コレをやればハイ救済 。後は好きにしていいよ 」というものではなく 、教団への永続的なコミットメントを要求するような 、そういった類の救済を与えるようにしましょう 。

→単発課金ではなく、サブスクリプション型のサービスに。

新興宗教頭から疑う

科学無条件で信じる

→数値で科学に基づいたサービスの様に見せると、信頼してもらいやすい。

宗教的寄付自分のために行うものお金であれ 、行為であれ 、人は何かを犠牲にすれば 、その分何かを得られると考えるわけです

→支払いが、消費者が浪費ではなく、投資と捉える支払い

まず簡単なのは 、彼らの名誉欲を刺激することです 。彼らがたくさん寄付をすればするほど教団の中で一目置かれるような 、そんなシステムを作り上げましょう 。

→課金していく方が、名誉が上がる様なシステム設計

ある程度の財力と 、しっかりした信仰がなければ寄付はできませんよ 」などのように 、寄付できることをむしろ信者の特権とするのです 。

→神社の石に名前が刻まれている様なこと。一定の人しか支払えない様にする。

正しい信仰があれば経済的にも豊かになれる 」という考え方があるため信者一人一人の経済力を高めることは非常に有効です

課金してくれて人が本当に経済的に豊かになれるロードマップを作る。皆が儲かる仕組みにする。

真面目に信仰すれば勤務態度が良くなり 、努力も惜しまなくなり 、勤労意欲がメキメキ湧いてくるような 、そんな教義を作れば良い

→課金することで必要な知識を身につけていける様にする。

儲かったお金は寄付する自分の寄付したお金が、寄付されたように感じる

→儲かった人は再投資をしてくれる様にする。

banananaba

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