ホテルニューパレスに泊まり、先ずは近くの新宮城に行くことに。

石段を登って一番上まで。

景色が綺麗。和歌山と三重県の境になる新熊野大橋が綺麗に見える。

丹鶴姫は源為義の娘で後に鳥居禅尼と呼ばれた源頼朝の叔母にあたる人物。近くには丹鶴という地名があり、丹鶴姫に由来していると思われる。

その後街を歩き熊野速玉大社に向かっていくと、小説の二次元のイメージが現実になるといつもの日時の延長線上に物語があることに気づかされる。

次は神倉神社へ。山沿いの旅館街を歩いているとどこにでもある選挙ポスターや、宗教新聞の配達所を見ていると改めて東京と変わらない日常を感じる。

神倉神社の手前にあった神倉小学校は誰でも自由に入れる様になっていて、よい雰囲気だった。小学校はどこもこの様に開放すれば良いのにな。防犯と、防犯の観点で失われる遊び場や交流の価値のバランスがおかしくなってきている現代がこれから揺り戻されていくのだろうか。

神倉神社へ到着。

石段が538段有るらしく、特に手すりも無いため30代半ばだが息を切らしながら登頂。

もののけ姫のアシタカがいた村と同じく岩を信仰する磐座を神とする場所。小説の「家康江戸を建てる」でも和歌山の岩を江戸城に使う話が描かれていたが、良い岩であり信仰に崇められる石がこの和歌山の地には昔からあったのだろう。

街から見た神倉神社

神倉神社から新宮駅に向かいながら、中上健次の小説はメタバースだったんだな。とふと思う。現実にある場所とフィクション上の街を繋いで想像力を掻き立てる事はとても面白い。と気づくことができる新宮市の旅だった。次は太地町へ。

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